マーベル新作映画『キャプテン・マーベル』で、ラッシャーナ・リンチ(Still Star-Crossed)の演じる役柄が判明した。そして、その名前は、あるマーベルヒーローの登場を予感させるものだった。
Source:CBR
マリア・ランボーとは?もう一人のキャプテン・マーベルとの繋がりは?
『キャプテン・マーベル』は初の公式場面写真を発表したが、その中の一つに写っていたのがラッシャーナ・リンチだ。
リンチが演じるのは、マリア・ランボー。
キャロル・ダンバース(ブリー・ラーソン)の昔からの友人の一人で、空軍のパイロット仲間。「フォトン」というコールサインを使用している。また幼い娘を育てるシングルマザーでもある。
ところで、マリア・ランボーという名前でピンときたコミックファンもいるかと思う。原作コミックのマーベル世界では、マリア・ランボーは、あるスーパーヒーローの母親の名前なのだ。
そのヒーローの名前は、キャプテン・マーベル。……と言っても、映画の主役のキャロルのことではない。
2代目キャプテン・マーベルこと、モニカ・ランボーのことだ。
80年代にコミックに初登場したモニカは、初代キャプテン・マーベルことクリー星人のマー・ベル(映画ではジュード・ロウが演じる)に次ぎ、「キャプテン・マーベル」の名を使用した2人目のヒーローだ(ちなみにキャロルは長い間Ms.マーベルを名乗っており、キャプテン・マーベルに改名したのは比較的最近のことである)。
事故により身体を光に変える能力を得たモニカはアベンジャーズに加入し、のちにリーダーを任されるまでになった。黒人の女性でアベンジャーズのリーダーになったのは、もちろん彼女が初めてである。その後、フォトンやパルサーといった名前に改名し、現在はスペクトラムと名乗っている(前述したとおり、映画では母親がフォトンというコールサインを使用している)。
さて、映画ではモニカの母親のマリアが主に登場するわけだが、ここで気になるのが映画の舞台が90年代であることだ。90年代に(正確な年齢は不明だが)少女だったモニカは、現代では妙齢の女性に成長しているはずである。
いずこかに姿を消していたキャロルが、『アベンジャーズ4(仮)』で地球に戻ってくるとすれば、当然、成長した友人の娘のモニカに出会う可能性もあるわけだ。そうなると、何かのきっかけでモニカも、スーパーヒーローの仲間入りをすることもあり得ない話ではない。その場合、使用する名前はスペクトラムか、いや、やはりフォトンかな。なんて、妄想するのも楽しい。
むろん、このネーミングが単なるお遊び的なものである可能性もあるが、キャラクターの背景にそんなことがあると知っておくと、映画がまた楽しめるかもしれない。
『キャプテン・マーベル』は、アンナ・ボーデンとライアン・フレック共同監督、ブリー・ラーソン主演で、2019年3月8日全米公開。日本の公開日は未定。