『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に期待されながら、ついに登場しなかったアントマン。そのパートナーであるワスプの登場も、ひょっとしたらと期待した人は多かったのではないだろうか。
何故、彼らはヒーロー大集合の記念作品に登場しなかったのか……
その理由を、新作『アントマン&ワスプ』のペイトン・リード監督が、IGNのインタビューの中で明かした。
原因は嫉妬!?「独立した映画であることが重要だった」リード監督のこだわり。
ペイトン・リード監督のインタビューより。
「僕には嫉妬の問題があるんだ。僕の関係してない映画にアントマンたちが出てると、嫉妬しちゃうんだよ。つまり正直に言うと、ルッソ兄弟と僕には、まだ特別な感情があるんだ」
リード監督が言っているのは、言うまでもなく『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にアントマンが登場した際のことだ。
事前に詳細を知らされていなかったリード監督は、空港戦において、アントマンがジャイアントマンに巨大化したのを見て驚愕したという。
次の映画で自分がやろうと思っていたのに、先を越された……まさしくリード監督にとっては「聞いてないよ!」という気持ちだったろう。
なお実際に動画を見ると半分はジョークで言っているような感じなので、ルッソ兄弟との間にそこまで深刻な確執は無いと思われるが、ともあれこれは、シェアード・ユニバースならではの問題であろう。
そんな経験があったこともあり、今回の『アントマン&ワスプ』では他のMCU作品に飲み込まれることなく、独立した作品であることに大きなこだわりがあったようだ。
「この映画を独立したものにすること、独自の始まりと、中盤と、終わりを持ち、そして作調がインフィニティ・ウォーとは明らかに異なっていることが重要だった」
「僕にとって実際的には、最初の映画(『アントマン』)でキャラクターたちとやったことを捉え、それを面白くて、願わくば予期しないやり方で、先に進めることだった」
特にそれは、今回が初の本格的な登場となる新ヒロイン・ワスプにとって重要だった。
「ワスプを紹介できることに、最も興奮しているよ。早い時期には、彼女を『シビル・ウォー』で紹介する案もあったんだ。しかし、キャラクターを正しく描くには、単純に時間が無かった。それで、ここですることになったんだ」
ワスプを『シビル・ウォー』で登場させる案があったとは驚きだ。おそらくはスパイダーマンの権利がクリアになる前の話だと思われるが……
ともあれ既に海外では試写会が行われ感想が寄せられているが、監督の強いこだわりが貫かれた映画は、独立した作品として、MCUファン以外でも楽しめる娯楽作に仕上がっているようだ。公開を楽しみに待ちたい。
映画『アントマン&ワスプ』は、2018年8月31日公開。